やってよかったな〜♪…ホントそう思います。
もう何年も経つけれど、あの時を思い出すと、いまだに気分がいい。
われながら上出来だったと思う。
うなずいたり笑いながら聞いてくれた、主賓の人たち。
涙をためながら見送ってくれた友達。
むこうの親戚の人が「お願いしますね」って手をとったときは、
「やった〜!」って胸の中でガッツポーズだった。
そして、何より印象に残っているのは、今まで見たことのない両親の顔。
思わずこっちがもらい泣きした。
うちの母親は、自慢が大嫌いな性格だけど、結構近所の人たちにも見せたりして
話題の種にしていた。 多分、幼い頃の写真も入っていたし、便箋ではなく
本になっているから見せやすかったんだと思う。
今も、甥っ子や姪っ子の結婚式に呼ばれると、「読まなくていいから作りなさい」って
半ば強制的に「お仕立券」をプレゼントする。売ってくれるのは嬉しいけど、
もらった方はいい迷惑なんじゃないかと、こっちはハラハラする。
実は当時ホントのところ、恥ずかしくって絶対に人前で手紙なんか読みたくなかった。
わが家は思い出や感謝の言葉が溢れ出るほど、仲良し親子だったわけでもないし…。
でも、こういう仕事をしているだけに、もうやらなきゃ裏切り行為だろうという
脅迫めいた状況に後押しされた。
そんな私のつたない文章でも、きちんと「感謝の気持ち」は伝わった。
伝えることが大事なんだと思った。
そして今、母親になり、親の苦労がわかるたび、これまでの悪行をあの時少しでも
チャラにしといて良かったなーと、ホッとする。だって今度、面と向かってお礼できる時は
もう意識が遠のいている時かもしれないじゃない(ごめんね)。
そして、やはり新郎にも読んでほしい。自分が息子を産んだから、さらに強く願う。
私があの時、その場だけのはじらいで手紙を読むのをやめてたら、
結婚式の意味は半減していたと思う。二人の誓いより、指輪交換より、
ケーキカットより、両親への感謝状はずっと意味のある儀式だったと思う。
だから、もしあなたが手紙を書くことをためらっているとしたら、
少しでも筆をとる後押しになれれば光栄です。
「両親への感謝状」を作らなくても、結局手紙を読まないにしても、
ぜひ一度、書き方・文例集を参考にして、ご両親との思い出を振り返ってみませんか? |