花嫁の手紙は、大体400字詰の原稿用紙2枚ぐらいという目安があるようです。
でも、お客様の作品を拝見していると、各ページの手紙部分を細かくびっしり書いている方もいれば、1〜2行程度に短くまとめている方もいて、どちらがおすすめという問題ではない…当たり前ですが内容しかりで端的に言うのが得意であれば短くても充分伝わるし、いっぱい言葉が出てくれば削る必要もないんだなと思いました。
私はそもそもスピーチとか苦手だったので、冷静に落ち着いて読めるよう、練習はきちんとしておくつもりでした。
でも何故かいつも邪魔が入り、気恥ずかしくなって途中で止めてしまいました。
そして最後まで一度も読めずに迎えてしまった当日…。
意外なくらいドキドキもしなければ、他人事のように淡々と読んでいる自分にちょっとびっくりしました。
旦那さまも「女はいざとなると度胸がすわるんだねぇ…」と感心してくれました。
手前ミソですが、冷静になれたのは本になってる影響があるのでは…と思うんです。
何となく三つ折りになっている便箋を広げ「お父さんお母さん、今までありがとう…。」なんて書き出してたら最初から躓いてしまった気がします。母親が便箋で貰ってたら友達に見せずに、そっと閉まっておくだろう感覚と似ていて「手紙=本音=あまり見せないもの」という方程式が働くのか…こじつけかもしれせんが…。
でもやっぱり、本を開いて定型の文章から始まるところに、半分朗読のような一歩冷静になれる自分がいる気がします。
それと余談ですが、演出までちゃんと念入りに下準備することをオススメします。
私はレストランウェディングにも関わらず「手紙を読んでいるときのBGMはオルゴールで、読み終わりかけたとき歌入りの前奏部分が入ってきて、できれば両親に渡す時、サビになるように計算してください。音量もグッと上げてください!」などと、無理な注文をお願いしました。何年か経って友達とカラオケに行ったとき、その曲がかかると私の結婚式を思い出すといってくれて、とても嬉しかったです。私自身は曲を聞ける程冷静ではなかったですが、きっとその時の曲がドラマティックな場面を作りあげ、更に友達の記憶に留めてくれたんだと思います。音楽ってすごいなぁ〜(感心)。
最初は「半分親の為」と思っていた披露宴。でも、終わってみるともう一度やりたいくらい楽しい経験でした。
いっぱいこだわって、楽しんで、素敵な一日が迎えられるようがんばってください。
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